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- 被災地訪問の記録〜薪ボイラの活躍
岡本 利彦 2011/04/18(月)
今回の東日本大地震の災害については、被災地の方々には心よりお見舞い申し上げます。
私は、4月7日に岩手県の大槌町の震災の被災地に 県の役場の方に同行して行ってきました。
あらかじめ、「電源の要らない薪ボイラ」を岩手県遠野市の県の農林振興センターの方に送り、大槌町の吉里吉里(きりきり)小学校での設置が完了したことを受け、運転を行い、仮設の風呂へのお湯の供給を開始しました。
岩手県バイオマス研究会の会員であり、岩手県庁の遠野農林振興センターや 地元の設備業者の方々で風呂のシステムを作ってもらい、燃料は、被災地のいたるところに転がっている瓦礫から木材を集め、ボランティアの方たちによって釘を抜き、チェーンソーなどで薪の大きさに切ったものです。
水は自衛隊から供給を受け、ポンプなどの運転には灯油焚きの発電機で行いました。
(注)その後 薪ボイラは 旧・吉里吉里中学校に移設されています。




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薪はよく燃え、お湯はタンクであっという間に沸き、漁場で魚などを入れておく生簀(いけす)にブルーシートをはって作った「浴槽」と庭に水をまく「シャワー」とで作った風呂場にお湯を供給しました。 何日も入れなかった風呂に入ることができ、被災地の人たちにはとても喜んでもらいました。


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被災地の様子はやはり実際の目で見ると生々しく、瓦礫の海岸がどこまでも続いている状況でした。被災地の方々においては、この地震と津波の災害に大きな被害を受け、原発事故の恐怖もいまだに残り、今後の将来について不安が重くのしかかっている状況と思います。
しかし被災地の方々とも想いを共有し、そのために個々にできうることを行って、被災地の方には何とかこの状況がよい方向に向かい、1日も早い復興をされることをお祈りいたします。