木質バイオマスボイラにおいて燃料の選定はボイラが常に良好な燃焼をするために最も重要な要因のひとつです。
燃料の種類は、大きく @薪、A生チップ、B乾燥チップ、Cペレットに区分されます。
ここで特に、含水率と灰分の含有率が重要な要素となります。
含水率が許容範囲外(基準値の範囲より高い含水率の場合)であると、燃焼状態は悪くなり、すすやタールが発生し、出力は落ち、トラブルにつながります。
樹皮などの成分が多く、灰の含有率が多いと、燃焼灰が空気を遮断して燃焼を妨げ、また灰が塊となったクリンカーが発生して燃焼炉内に付着します。
これらを管理することにより、良好な燃焼が得られ、ボイラのトラブルは大幅に減少すると同時に、公害成分の低減化にも寄与します。
EU(ヨーロッパ)では、これらの燃料に対する規格が存在し、ボイラまたはストーブに使われる木質燃料の基準を定めています。
日本でも、ペレットに対する規格(自主規格であるが)が、関連団体から定められており、具体的な認証も行っています。
チップの燃料についてのボイラへの影響は次のURLを参照していただき、また具体的な規格については次の項目をご参照ください。
http://www.tomoe-techno.co.jp/under2/chip_f/chip_f.html