無圧温水機とは


 法規上の「ボイラ」は、「ボイラおよび圧力容器安全規則」の対象になり、燃焼ガスなどにより、圧力を有する熱媒水(缶水)を加熱し、これを他に供給する装置をいいます。
 これに対して、「無圧式温水機」とは、大気圧のもとで温水機本体内部に有する熱媒水(缶水)を沸点以下の温度に加熱し、熱交換器により間接的に熱を取り出す装置をいいます。

◆温水ボイラの法的分類
 無圧式温水機の特徴
  1. 労働基準監督署への「ボイラおよび圧力容器安全規則」による届け出や、取扱者の資格免許を必要としないほか、年一回の定期検査もありません。また貯湯タンクを併設しても、圧力容器の適用を受けません。
  1. 無圧式で缶水は大気に開放されていますので、異常圧力事故もなく安心です。同じような適用を受ける「真空式温水機」は、正常運転時は熱媒水の圧力は大気圧以下に設定されていますが、密閉構造の為、異常があるときには圧力容器となる可能性もあります。
  1. 熱交換器による間接加熱ですので、給湯や暖房専用の1回路のみでなく、例えば、給湯と暖房の2回路、さらには、プールや風呂のろ過循環回路、厨房給湯、床暖房、ロードヒーティングなど3回路、4回路の複数回路も可能です。
  1. 熱交換器による間接加熱ですので、缶体の低温腐食がほとんどなく、耐久性に優れます。
  1. 缶水を直接使用する場合の「温水ボイラ」とは異なり、使用する二次回路の温水は、腐食など化学上の影響を缶水からは受けないので、クリーンな温水をご使用いただけます。

 




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